国際共同書簡:国際的に連携している諸団体は、スリランカ当局および通信事業者に対し、すべての人がインターネットに自由にアクセスできる状態を維持するよう要請します

JCA-NETは下記の共同書簡に署名しました。


#KeepItOnによるプレスリリース

スリランカの当局と通信事業者は、危機の間中、インターネットアクセスを確保する必要がある
2022年5月3日|午前4時14分

スリランカ当局は、特に危機的状況下において、インターネットへの自由なアクセスを確保する必要がある。アクセス・ナウと40以上の人権団体、そして#KeepItOn連合のメンバーは、スリランカ政府に対し、同国で進行中の経済・政治危機の間、すべての人がインターネットへの自由なアクセスを維持するよう要請している。

アクセス・ナウの#KeepItOnキャンペーン・マネージャーであるフェリシア・アントニオは、「インターネットへのアクセスは、自由なコミュニケーションや情報交換に欠かせないものです。スリランカ政府が最近ソーシャルメディアへのアクセスをブロックするなどの方法でアクセスを阻害することは、人権を侵害し、危機の影響を悪化させます」 と述べた。

『フェミニスト・インターネット・リサーチ白書』日本語訳を公開しました。

進歩的コミュニケーション協会は、先頃White paper on feminist internet research(著者 Sachini Perera)を公開(英語)しました。APCの「インターネットにおけるフェミニスト原則」を踏まえつつ、グローバルサウスのコミュニティーをベースにした女性や性的マイノリティの運動経験を踏まえて、包括的にインターネットが抱えている諸問題をフェミニストの観点から論じたものです。単なる政策的な提言を越えて、ジェンダーの問題が新自由主義的な資本主義と家父長制支配という構造的な問題にその根源があることを指摘しながら、具体的な行動に繋がるような問題提起とともに、フェミニストの研究者への提言にもなっているものです。

英国Online Safty 法案への危惧(国際共同書簡)

グローバル暗号化連合に加盟する団体などが英国議会で審議中のUK Online Safety法案への危惧を表明する共同書簡を送付しました。書簡にあるように、英国の法案ではエンドツーエンド暗号化を弱体化させる危険性をはらむものです。日本においても、暗号化されたコンテンツに対して捜査機関に例外的な権限を与えてアクセス可能にさせることを可能にすべきだとする議論があり、今回の英国のOnline Safty法案の動向は日本におけるプライバシーの権利の将来に関しても深く関わるものと危惧します。(JCA-NET理事 小倉利丸)

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2022年4月14日
英国国会議員の皆様へ

私たちは、世界中のデジタル著作権の保護に取り組む技術者、セキュリティ専門家、NGOとして、英国における市民のメッセージを監視する新たな権限を創設する英国政府の計画に反対するよう、強く要請するために筆を執ります。私たちは、このような並外れた能力は、人々のプライベートなコミュニケーションに対する権利に重大かつ不可逆的な損害を与え、将来的には、他の国際的な管轄区域においても、保護された言論の検閲やプライバシーとセキュリティを脅かすために拡大され模倣されかねないと懸念しています。

JCA-NETからのお知らせ(4月のセミナー、メンテナンス告知)

JCA-NETからのお知らせです。
メンテナンスが6日以降何度か実施されます。昼間の時間帯です。ご注意ください。
(このメールの最後に掲載)

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4月は下記の三つのセミナーを開催します。是非ご参加ください。

・4月23日(土)15時から:インターネットとジェンダー
・4月26日(火)19時から:APC(進歩的コミュニケーション協会)とグローバルサ
ウスのネットアクティビズム(世界のネットアクティビズム:第一回)
・4月30日(土)15時から:「サイバー戦争」に加担しないために(戦争とインター
ネット:第二回)

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■4月23日(土)15時から
■インターネットとジェンダー

APCのポリシー解説。偽情報disinformation

以下は、いわゆる偽情報disinformationなどが社会問題化するなかで、こうした問題に対処することを口実として、政府などが過剰なネットへの干渉や検閲などを行なう傾向がみられることも憂慮して、コミュニケーションの権利運動の観点から、APCが出した偽情報問題への取り組みについての見解です。

発行日:2021年8月30日
ページ最終更新日:2022年2月9日

意見と表現の自由の権利推進と保護に関する国連特別報告者が断言するように、偽情報disinformationの普遍的に合意された定義は存在しない。しかし、この問題に関する彼女の2021年の報告書によれば、偽情報とは、害を及ぼすために意図的に作られた虚偽の情報false informationと理解することができ、この定義はユネスコが採用している定義とも一致している。多くの場合、偽情報は組織化され、十分な資源があり、自動化技術などの増幅技術によって強化されている。

韓国のwomenonweb.krの閉鎖を阻止するための提訴を支援する国際的な支援の取り組み

(訳者前書き)以下は、APCのサイトに掲載された、韓国における経口中絶薬やリプロダクティブライツの情報提供サイトの遮断への抗議と裁判支援の国際連帯の表明です。下記で焦点となっている経口中絶薬のオンライン処方や情報提供サイトwomenonweb.orgは、カナダに拠点を置き、世界各国の女性たちに、経口中絶薬についての情報やオンラインでの診断に基く処方箋や薬の提供などを行なっています。日本語でも情報を提供しています。国によっては中絶の事実上が非合法化されているところもあり、人口妊娠中絶の問題は性差別主義者や極右のターゲットになってきており、これが現実の政府の政策やネット環境にも影響を及ぼしています。こうした経口中絶薬を必要とする女性たちは、ネットの検索で薬の情報を得ようとしますが、検索エンジンが政治的配慮から表示の順位を意図的に下げる場合があり、women on webもGoogleの検索でランクダウンを被った経験があります。

JCA-NET3月のセミナーご案内

3月は下記の三つのセミナーを開催します。是非ご参加ください。

・3月23日(水)19時から:ネットとパソコン使い方情報交換会―オープンソー
スとセキュリティ―
・3月26日(土)15時から:戦争とインターネット―民衆のサイバーセキュリティ
・3月30日(水)19時から:サイバー警察局とマイナンバー制度

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■3月23日(水)19時から
■ネットとパソコン使い方情報交換会―オープンソースとセキュリティ―

このセミナーでは毎回様々なテーマでネットの使い方やパソコンの活用につい
て取り上げてきました。このセミナーの基本的なスタンスは

・なるべく商用ソフトではなくオープンソースのソフトを活用する
・セキュリティ対策は業者のサポート任せではなく自分で取り組めるようにす

・監視社会化が進むなかで、個人情報を政府や企業に渡さない工夫をする
・WindowsやMacだけでなくLinuxのようなOSの利用を検討してみる

ヒジャブを着用したイスラム教徒の女性の学生を標的とし、排除することに対するフェミニスト、民主主義的な組織および個人による声明

以下は、APCを含む人権団体による共同声明の日本語訳です。



ヒジャブを着用したイスラム教徒の女性学生を標的とし、排除することに対するフェミニスト、民主主義的な組織および個人による声明

ページの最終更新日:2022年2月16日

沿岸部のカルナタカ州で始まり、他の州にも広がる恐れのある、教室やキャンパスでのヒジャブの禁止は、ヘイトクライムである。ヒンドゥー至上主義者たちは、牛肉、イスラム教徒の集団礼拝、アザーン、スカルキャップ、ウルドゥー語など、さまざまな口実でイスラム教徒をリンチ/隔離/ボイコットしている。ヒジャブは、イスラム教徒の女性にアパルトヘイトを課し、攻撃するための最新の口実にすぎません。ヒンドゥー至上主義者たちは、イスラム教徒の女性を複数回「オンライン・オークション」にかけ、彼女たちの性と生殖の奴隷化を求めるスピーチを行っている。

パスワードの管理について、改めてお願い

会員のみなさまへ
2022年2月16日
JCA-NET理事会

パスワードの管理について、改めてお願いします。

パスワードは、みなさんの大切なプライバシー情報を保護するだけでなく、皆
さんとメール等で通信する相手のプライバシーも保護するための重要な手段で
す。下記の点を再度ご確認ください。

●パスワードの基本的な条件は下記です。

(a) とにかく長いこと(英大文字小文字数字のみからなるパスワードならば12
文字以上、英文字のみであれば16文字以上)

(b) 十分に不規則であること(詳しくは末尾の「参考」を参照ください)
JCA-NETのユーザーパスワードは、従来8文字以下という制限がありました。こ
の制限は現在解除されており8文字以上のものが使えるようになっています。

下記のサイトからご自分で変更することができます。
https://ss.jca.ne.jp/jca-net/setup/password.html