15 hours 46 minutes ago
2022年、日本出版学会出版産業研究部会では『平成の出版が歩んだ道――激変する「出版業界の夢と冒険」30年史』をテーマに、平成の出版産業を振り返った。それから3年の短い間に、出版産業をめぐる動きは大きく変わり、特に出版流通は大規模な変化に直面しようとしている。 そのような状況において、このたび能勢 仁・八木壯一・樽見博『出版流通が歩んだ道――近代出版流通誕生150年の軌跡』が刊行された。 著者の一人・能勢仁さんから本書の2・3章の内容を下敷きに、「第4章 出版業界の生き残り..
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1 day 16 hours ago
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2 days 16 hours ago
「放送フォーラム」(JCJも協賛)が5月24日、「戦後80年の節目に戦争をどのように伝えていくか」をテーマに開かれた。昨年度JCJ賞を受賞したSBC信越放送「78年目の和解―サンダカン死の行進・遺族の軌跡」を制作した湯本和寛記者を迎え、その制作体験を聴いた。 番組は、太平洋戦争末期、ボルネオ島北部で起きた「サンダカン死の行進」の犠牲者遺族が和解を模索し、日本軍兵士、英・豪軍捕虜、現地ボルネオの人々や華僑らが、立場の違いを超えてともに慰霊祭を営むまでを描いた50分のドキュメン..
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3 days 15 hours ago
ノンフィクション・ジャンルからチョイスした本の紹介です(刊行順・販価は税別)◆金子勝『フェイクファシズム─飲み込まれていく日本』日刊現代 7/15刊 1500円 トランプ大統領は日本に25%の関税を突きつけた。関税を武器に力の外交交渉を進め、世界の経済秩序を脅かしている。さらにロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ市民虐殺など、世界はまさに「カタストロフ」の渦中に置かれている。この世界の大危機に、どう立ち向かうか。日本を創りかえるための基礎政策を提言する。 著者は1952..
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4 days 16 hours ago
戦後80年に合わせた19~20日の天皇、皇后の即位後初の広島訪問では、市内の小学校2校の児童約100人が社会科授業として「お出迎え」に動員されたほか、夜の行事「提灯(ちょうちん)奉迎」への参加呼びかけチラシが、市内全小学校の5、6年生と市立高生全員に配布された。 主催団体の名誉会長は知事。戦前回帰を思わせる動きに、教育・市民団体、被爆者団体、労組などが、「児童・保護者の思想・良心の自由を侵害する」。「奉迎行事が天皇・皇后の政治利用に道を開くと危惧される」として「学校行事とし..
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5 days 15 hours ago
戦争の暗雲が世界を覆い始めた。その雲の背後には核兵器の姿が見え隠れする。これが戦後80年の現実である。「被爆復興80年」を掲げた被爆地・広島も例外ではない。被爆地の行政が、率先して戦争への道づくりを先導し、「平和都市」の内実を掘り崩す。この間、広島で続いた「平和」の変質は目と耳を疑うばかりだ。それに抗い、修正して「平和」に繋がる軌道に立ち戻るにはどうするか。その力の源をどこに求めれば良いのだろうか。市民を締め出す 5月23日、広島市は今年8月6日の平和記念式典の開催要項を発..
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6 days 16 hours ago
会場のスクリーンに袴 田巌さんと姉のひで子さ んの穏やかな日常のビデ オが映し出され、ひで子 さんが「再審法の改正を 早急にしてほしい。今も 多くの冤罪被害者が苦し んでいる」とメッセージ を伝えた。 5月26日に東京で開かれた 「再審法の改正をめざ す市民集会」の一コマだ。集会は市民の力で議員立法による国会での再審法改正を後押ししようと開かれた。 冤罪と闘い続けた袴田巌 さんの無罪確定 は、事件発生から実に58 年が経った去年のことだ。 時を同じくして同 年3月国会で、再..
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1 week ago
IT・ビジネス関連書籍を手がける出版社・秀和システム(東京都江東区)が、7月1日付で法的整理および出版事業を他社に譲渡する手続きに入った。 1974年に秀和システムトレーディングとして設立後、1981年からパソコン周辺機器の開発を手がけた。82年にはパソコン周辺機器の解説本などで出版事業に参入。88年からパソコン入門書「はじめての」シリーズを展開し、多くの読者を獲得。95年に秀和システムに商号変更した。 2021年には子会社を通じて船井電機を買収したが、その後、船井電機を通..
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1 week 1 day ago
350東京・JR武蔵小金井駅前の宮地楽器ホールで6回目の「平和チャリティコンサートin多摩」が開催された。第1部は「平和を歌う歌を届けたい」と題して、府中けやき合唱団など近隣の3つのコーラスグループが平和や憲法にまつわる歌を披露した。一部の歌は観客も一体となって歌い上げた。第2部は「外交で平和を作るとは」というテーマで、新外交イニシアティブ代表の猿田佐世さんが講演。転換期を迎えている国際社会の中で私たち市民が平和について少しでも出来ることなどを訴えた。参加者は約400名。
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1 week 2 days ago
ベトナム戦争が終わ って半世紀が過ぎた。1975年4月30日、 サイゴンが陥落、アメリ カは完全な敗北を喫した。 米軍の侵略は195 4年に始まった。その間 南ベトナムの人々は連日 の殺戮におびえ、北は無 差別爆撃で焦土と化した。 死者は北で360万人、 南で100数十万人とさ れる。 戦勝と南北統一を記念 して、ベトナム外務省新 聞局は戦時中にベトナム を取材したジャーナリス トらをこの4月ホーチミ ン市に招待した。戦場か らの事実報道が米国と世 界を揺るがし、ベトナム ..
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1 week 3 days ago
自民党の西田昌司議員が、沖縄での講演会で述べた歴史改竄発言が、大批判を浴びている。 沖縄戦の実相をまったく学ばずに、いい加減な思い込みで、沖縄ヘイトに加担する政治家の底の浅さ。せめて本書を読むくらいの誠実さを持ってほしいのだが、それは無理というものか。 先の戦争において、日本政府や軍が、沖縄をどうとらえていたか。沖縄に派遣された日本軍第32軍が何をしたのか。それが本書の肝である。 著者は長年にわたって日本の官僚の研究をしてきた。その延長線上に沖縄における日本軍の動きを考察す..
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1 week 4 days ago
「報道特集」は調査検証を旨とし、45年の歴史を持つ TBSテレビの看板報道番組。兵庫県知事選挙、なかでも立花孝志氏の様々な問題については他局を圧倒し、シリーズ企画は 14 回を数える。今年3月の千葉県知事選挙では、知事選候補者でもあった立花氏について、投開票日の前日にもかかわらず放送したことで注目を集めた。しかし、現在にいたるまで SNS 上でのスタッフやスポンサーに対する誹謗中傷はすさまじいものがある。そこで第3回は、6月まで5年間にわたり「報道特集」編集長であった曺琴袖..
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1 week 5 days ago
国際環境NGO「FoE Japan」は、前回の国政選挙24年衆院選の各党マニュフェスト原発・エネルギー編と今回参院選マニュフェストを比較検証した。自民は衆院選マニュフェストとほぼ変わりがない。公明は、「原発依存度を低減」「将来的に原子力発電に依存しない社会をめざす」という前回マニフェストの記載を削除し、「次世代革新炉の開発・設置に取り組む」を追加。自民のストッパーとしての役割は、もはや期待できなくなった。立憲民主は、前回よりもさらに原発ゼロ色を薄めたものの、「2050年まで..
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1 week 6 days ago
Misty F itm 災害の復興とは何をすべきなのか、登場人物の苦悩を通して問いかけてくる。 人吉球磨地域は司馬遼太郎によって「日本でもっとも豊かな隠れ里」と称されたそうだ。川の恵みが豊かな文化を育んだこの地域だが、5年前の熊本豪雨による球磨川の氾濫は、かつてない甚大な被害をもたらしたのだ。 ..
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2 weeks ago
ウクライナ停戦交渉をめぐる情報が、メディアにあふれている。だが忘れてはならないのは、今でも戦争が続き、市民の死傷者が続出していることだ。 本書は著者がウクライナの戦場を訪れ、ロケットランチャー部隊やドローン部隊、ロシア軍が残した地雷撤去の現場に足を運び、日本の大手メディアの報道からは決して知ることのできないウクライナ人の戦いを伝えてくれる。 2023年10月、ウクライナ取材に著者を駆り立てたのは、劣勢と恐怖のなかで、ウクライナ国民が軍事大国ロシアに抵抗し闘い続けるのはなぜな..
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2 weeks 1 day ago
「防衛大学校いじめと人権侵害の裁判を支援する会」は5月21日、東京高裁での控訴審日に合わせて新橋駅前のSL広場で宣伝行動に取り組み、裁判傍聴や署名、募金の協力など、逆転勝利に向けた力の結集を呼びかけた。 元防大生は、「剣道の練習中に竹刀で殴打されるなどの連続的ないじめにあって退校を余儀なくされた」と提訴。一審の横浜地裁がいじめの違法性を否定したのは不当判決と控訴した。 JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2025年6月25日号
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2 weeks 2 days ago
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2 weeks 3 days ago
雑誌『プレジデント』7月4日号に経済学者の成田悠輔氏インタビュー「もうすぐ絶滅するという紙の雑誌について」が掲載されている。1997年に1兆5644億円あった雑誌市場の販売額は2022年に5000億円を割り、雑誌業界は「末期の炭鉱」「緩慢な自殺」だという。成田氏は、「今世紀はすべての人間が発信者であり、あらゆる人間から受信する聴衆でもある、水平化し相互化した世界」であり、「偉い肩書のついたスーツの有識者がテレビや新聞で仰々しく語る見解より、SNSの匿名アカウントの暴論や陰謀..
JCJ
2 weeks 4 days ago
東京電力福島第1原発事故で、元役員らの賠償責任を否定する判決を6月6日、東京高裁が出した。1審判決を取り消した。東電の株主約40人が旧経営陣ら5人に対し、23兆円を東電に支払うよう求めた株主代表訴訟で、原告側は〝逆転敗訴〟した。株主の1人の女性遺族が判決後、記者会見で涙ながらに「悔しさ」を訴えていたのを見て、胸が痛んだ。 この判決について各紙は、朝刊社説で取り上げた。読売、産経を除く朝刊各紙は「甘い判断、問わぬ理不尽」(7日・朝日)、「不問にできぬ事故責任」(10日・毎日)..
JCJ
2 weeks 5 days ago
天災は故郷を壊わし、生活をなぎ倒し、心を打ちのめす。そんなとき人は、どうやって起き上がり、歩き始めるのか。東 日本大震災と能登半島地震。二つの災害現場を舞台に復興に力を尽くす13人の物語を、福島在住の著者が丹念に追跡する。 福島第一原発に近い浪江町出身の歌人である三原由起子さんの次の歌が語る。 原発の話題に触れればその人のほんとうを知ることはたやすい 放射能汚染への恐怖は人の心を引き裂いた。疑心暗鬼と分断、やがて沈黙へ。だが故郷を取り戻そうという三原さんらの働きかけに空気は..
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51 minutes 38 seconds ago
日本ジャーナリスト会議(JCJ)のブログです。
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