11月のJCA-NETセミナーのお知らせ
2024年10月29日

1 セミナー1:11月19日(火) 19時から 普及しはじめたAI検索、AIチャット――使う?使わない?どうする?
2 セミナー2:11月23日(土) 15時から ガザのジェノサイド:ビッグテックとサイバー戦争
3 セミナー3:11月27日(水) 19時から フォローアップ
4 参加方法
5 セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されています

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1 セミナー1:11月19日(火) 19時から 普及しはじめたAI検索、AIチャット――使う?使わない?どうする?
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(申し込み方法は最後をごらんください)
JCA-NETのセミナーでは、23年3月と5月にChatGPTを中心にAIの問題をとりあげ
ました。当時はまだ普及し始めたばかりでしたが、1年足らずの間にAIのネッ
トサービスでの利用は急拡大をみせはじめ非常に身近なものになっています。
また、雇用にも影響を与えはじめています。採用人事などでの利用も進んでい
ます。消費者関連のサービスでも、企業のカスタマーサービスなどの分野に浸
透し、相手が人間であるかどうかの判断すら難しい場合が珍しくありません。

今回は、こうした状況を踏まえて、私たちがネットを利用する上で欠くことの
できない検索サービスに関連して搭載されはじめたAIを中心に取り上げます。
なかでも、DuckDuckGoやBraveブラウザなどプライバシー重視のサービスにも
AIが導入されるようになっていることに注目したいと思います。

AIがビッグデータの収集を背景に機能する仕組みから、プライバシーとの関連
が常に問題になってきました。また、検索エンジンに求められる情報の正確性
という観点からは、AIによる偽情報生成や偏見の助長との関連が気になるとこ
ろです。これらの課題を、実際にプライバシー重視を謳うAI検索やAIチャット
を利用しながら、その評価を試みたいと思います。検索エンジンという必需品
に組み込まれているAIとどう向き合うかを参加した皆さんと議論したいと思い
ます。

(参考資料) DuckDuckGo AIChat
https://duckduckgo.com/duckduckgo-help-pages/aichat/

年間約100億件のクエリーを処理するBrave Searchにプライバシーに特化した
AI回答エンジンが搭載されました
https://brave.com/ja/blog/answer-with-ai/

AIチャットボットに会話から個人情報を盗ませるプロンプトが見つかる:研究
結果
https://wired.jp/article/ai-imprompter-malware-llm/

2023年5月24日 JCA-NETセミナー、ChatGPT:政府と企業の動向とその批判
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/262

2023年3月19日 JCA-NETセミナー、ChatGPTと民主主義の未来
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/256

2 セミナー2:11月23日(土) 15時から ガザのジェノサイド:ビッグテックとサイバー戦争
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(申し込み方法は最後をごらんください)
今年5月のセミナーで「戦争とジェノサイドに加担するプラットフォーマーと
決別するために――何ができるか、何をすべきか」をテーマに取り上げました。
今回は、先のセミナーの続編として再度ジェノサイドに加担するビッグテック
の問題を取り上げます。今回取り上げるのは、The Arab Center for the
Advancement of Social Media(7amleh)の報告書『パレスチナ人のデジタルの
権利、ジェノサイド、そしてビッグテックの説明責任』です。この報告書は下
記から日本語版PDFをダウンロードできます。
https://www.jca.apc.org/jca-net/sites/default/files/2024-10/7amleh_Pale…

7amlehは、イスラエルのハイファに拠点を置いて「パレスチナ人にとって安全
で公正かつ自由なデジタル空間を創造すること」を目指している非営利団体で、
APCのメンバー団体でもあります。これまでも多くの報告書を公表しており、
今回とりあげたものは、今年9月に公開されたばかりのものです。以下、報告
書の目次のみ紹介します。

目 次
はじめに..........................................4
デジタルの権利とは何か?..........................7
オンライン・プラットフォームの役割.................9
検閲...........................................9
オンラインプラットフォーム上の有害コンテンツ. .12
ヘイトスピーチとジェノサイドへの教唆.......12
問題のある広告.............................15
偽情報と影響力キャンペーン.................16
戦争における人工知能、データ、自動化.............19
戦争における人工知能..........................20
ガザにおける監視と顔認識テクノロジー..........21
殺害の自動化..................................22
ビッグテックの役割............................23
Google と Amazon のプロジェクト Nimbus........24
メタデータとプライバシー権の保護...........26
インターネットと通信の遮断という違法な手法.......27
ガザへの戦争が続くなか、通信が遮断される......27
遮断の歴史的背景と人道的影響..................29
人権侵害の証拠保全と説明責任を阻むもの........30
国際人道法違反................................31
勧告

この目次からわかるように、内容は、ビッグテックによるSNS投稿の検閲、偽
情報の拡散といった問題から戦争における人工知能やビッグデータの利用、更
に、武器として「殺害の自動化」への加担、通信の遮断といったより深刻な人
権侵害の事例まで網羅されています。この報告書の内容は、日本政府が前のめ
りになっているサイバー領域の戦争が一体どのようなものなのか、どれだけの
広がりや非人道的な状況をもたらすものなのかを、実際の戦争の現場の具体的
な事実に即して理解するための重要な資料になっています。

(参考資料)
The Arab Center for the Advancement of Social Media
https://7amleh.org/

日本語で読める7amlehのドキュメント
パレスチナ・デジタル権利連合は、Metaに対し、パレスチナ人の非人間化と彼
らの声の封殺をやめるよう要求する
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/304

ガザ紛争がパレスチナ人のデジタル権利に与える影響(7amlehのNadimさんの記
事)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/305

国連人権理事会において、APCと7amlehは、違法な監視に対する危惧を表明
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/64

パレスチナ人に対するオンライン上の暴力が野放しにされていることが、ジェ
ノサイド的暴力や組織的な差別を助長している(7amlehのAhmad Qadiさんの記
事)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/375

7amlehも参加している共同声明など
危機の時代におけるパレスチナ人のデジタルの権利尊重をテック企業に求める
市民社会団体の呼びかけ(7amlehのウエッブに掲載された国際共同声明)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/295

パレスチナ・デジタル権利連合、ジェノサイド事件におけるICJ仮保全措置命
令を受け、オンライン・プラットフォームに行動を要求する
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/345

国際市民社会の声明 ガザにおける通信とインターネットの接続を今すぐ回復
せよ
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/297

(公開書簡)国際的諸団体の連合がMetaのプラットフォームでシオニズム批判を
検閲しないよう要求
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/334

3 セミナー3:11月27日(水) 19時から フォローアップ
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(申し込み方法は最後をごらんください)

毎月最後の回は、これまでのセミナーで取り上げたテーマの積み残しや、うま
く解決できなかった課題、あるいは皆さんが抱えている疑問や問題を出し合っ
て解決していく回になります。今月はAI検索エンジンやガザ戦争におけるサイ
バー領域の深刻な人権侵害問題をとりあげました。これらの話題だけでなく、
自由な意見交換ができますので、フォローアップの回を利用して疑問や意見な
どを出していただければと思います。セミナーに参加できなかった方も、ぜひ
遠慮なく参加してください。

このセミナーではLinuxOSにも力を入れています。初心者の方でLinuxに関連す
る質問などができる場所が限られていますので、ぜひ疑問や質問を持ち寄って
ください。

そのほか技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一
例。

- TwitterやFacebookに代替するMastodonの使い方
- CryptPadの使い方
- パスワード管理
- Wordpressによるブログの設置
- Zoomに代替するJitsiを使ったオンライン会議
- 暗号化サービスProtonやTutanotaのメールサービス
- 機械翻訳の活用(DeepL)
- LinuxOSの導入と活用
- ブラウザのプライバシー、セキュリティ設定
- Internet Archiveの使い方

など。

最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になっ
た事柄の一例。
- 国連サイバー犯罪条約
- ガザ戦争とIT産業の戦争責任
- 能動的サイバー防御
- 生成AI
- マイナンバーとデジタルID
- インターネット遮断
- 政府による暗号規制
- ミャンマー軍事政権とネット監視
- ジェンダーとインターネット
など。

4 参加方法
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参加費 無料(カンパ大歓迎)

JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方は予約が必要です。

下記の申し込みフォームから申し込んでください。
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/apps/forms/s/9MwxBGiMdzXo…

あるいはメールで申し込む場合は
jcanet-seminar@jca.apc.org
まで以下の各項目を記載して申し込んでください。

申し込み内容
- おなまえ
- メールアドレス
- 参加希望のセミナー番号(複数可)
- 今後もセミナーの案内を希望するばあいは「案内希望」とお書きください。
- セミナーのメーリングリストに参加希望のばあいは「メーリングリスト希望」
とお書きください。

オンラインはJitsi-meetを使用します
オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93

JCA-NETの会員メーリングリスト、digital-rightsメーリングリストに登録さ
れている方は、当日30分前に配信される、メーリングリストからの会議室案内
をみてアクセスしてください。

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余裕のある方は是非カンパをお願いします。
セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。
郵便振替口座
JCA-NET (シ゛ェイシーエイ-ネット )
記号番号:00190-3-417584
ゆうちょ銀行〇一九店 417584

5 セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されています
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セミナーで取り上げたトピックなどを中心に、幅広くインターネットにおける
諸問題や、ネットのセキュリティやプライバシー、非営利のオープンソースの
ソフトウェアの導入、あるいは政府や企業の情報通信政策、国際情勢など技術
的なノウハウから社会問題まで様々なトピックの情報交換が行なえます。参加
を希望される方は、
toshi@jca.apc.org
まで、件名に「メーリングリスト参加希望」と書き、メール本文に
おなまえ
配信希望のメールアドレス
を記入して送信してください。登録作業をいたします。

問い合わせ先
小倉利丸(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495