今年の4月にGoogle によるイスラエルのジェノサイド加担に抗議する行動によって、Googleの労働者が50名も解雇され、9人が逮捕されました。これに対して、Googleの経営陣への抗議と復職を求めてGoogleに書簡を出す運動が起きている。10万人を目標に既に5万人を越えた。JCA-NETのこの抗議行動に連帯して以下のような書簡をGoogleの経営陣に送付しました。一人でも多くの皆さんが日本からも抗議の手紙を送付することを呼びかけます。抗議のメール文の送付方法はこの記事の最後をごらんください。(JCA-NET理事会)


ムスリム、アラブ人、パレスチナ人に対する検閲と差別をやめるべきだ

私は、日本のインターネットユーザー団体でコミュニケーションの権利の運動団体でもあるJCA-NETを代表してあなたに手紙を書いています。JCA-NETは、サニーベールとニューヨークのオフィスで行われた歴史的な座り込みに参加した数十人の Google 社員と、Project Nimbus を中止し、パレスチナ人、アラブ人、ムスリムの同僚を保護するよう彼らの呼びかけに参加した数百人の他の社員と連帯します。JCA-NETはまた、座り込みの直後に解雇された50人以上の労働者たちとも連帯しています。

あなたのリーダーシップの下、プロジェクト・ニンバスはイスラエルによるガザでのジェノサイドを積極的に幇助しています。Euro-Med Human Rights Monitorによれば、このジェノサイドはこれまでに10万人以上のパレスチナ人を殺害、行方不明、負傷させています。Nimbusは民間人向けのものだと常々主張されてきたにもかかわらず、今年4月のTIME誌は、Googleが長年にわたって自社の従業員や 一般市民に対して透明性を保っておらず、イスラエル占領軍に直接クラウド/AIサービスを提供していることを明らかにしました。さらにタイム誌は、ガザでのジェノサイドの間、あなたの企業がイスラエル軍とのパートナーシップを積極的に深め、2024年3月には新たに100万ドルの契約に署名したことを明らかにしました。

私は、あなたがイスラエル軍によるガザでのジェノサイドキャンペーンを支援すること、そして、契約に反対し、偏見やハラスメント、その後の精神衛生上の問題を経験した同僚を支援するために声を上げた良心的な労働者を無差別に大量解雇していることを深く懸念しています。これらの不当に解雇されたGoogleの労働者の中には、故郷の家族を経済的に支えているパレスチナ人、緊急の医療ニーズがある労働者、米国に居住し働くために就労ビザを頼っている労働者が含まれています。これらの解雇は、労働者を黙らせ、仕事に関する重要な倫理的懸念について職場で必要な話し合いを押しつぶそうとする露骨な試みです。人権侵害を助長するようなサービスやテクノロジーを使用したいと思わないGoogleの製品ユーザーとして、この件は特に懸念しています。

あなたの技術がイスラエル軍に力を与え続ける限り、あなたはこのジェノサイドに積極的に加担していることになります。そして、あなたの従業員たちはProject Nimbusを中止し、イスラエル軍との関係を断ち切るよう要求し続けるでしょう。

私は、パレスチナのために声を上げる労働者に対する集団報復(直接の参加ではないがその場にいた者に対する報復を含む)を深く懸念しています。これは危険な前例となり、私にとっても世界中のユーザーにとっても憂慮すべきことです。

倫理的な懸念と、あなた方のAI倫理の約束を確実に守りたいという熱意から行動している従業員の声に耳を傾けてください。私は、解雇された50人全員の復職を強く求めます。なぜなら、あなたが歴史の正しい側に立ち、最終的にProject Nimbusを中止し、イスラエルによるガザのパレスチナ人へのジェノサイドとの関係を断ち切るには、もうかなり時間がたってしまっているからです。

JCA-NET理事(代表)
小倉利丸


抗議文の送り方。以下の各項目に記入してください。*印のない項目は空欄でも構いません。記入して[START WRITING」をクリックするとあらかじめ記載されている雛形の文章が表示されます。(上のJCA-NETが送付した文面とほとんど同じです) 必要であれば加筆などして、送信ボタンを押せば送信完了になります。