南アフリカ・ヨハネスブルグ発 2010年12月9日
WikiLeaks の「ケーブルゲート事件」から、各国政府は、何を秘密とし何を公開するかをそう簡単には統制できないことをはっきり悟った。進歩的コミュニケーション協会 (APC)の理事であるアンリエット・エスターフイセンはこう語る。進歩的コミュニケーション協会は、1990年に創設された、世界で最も古い進歩的オン ラインネットワークである。
政府が理性的な振舞いをするならば、ネットワークでつながった世界において情報を秘密にしておくのは煩雑かつ高く付くこと、そしてそのための費用を費やすのは本当に必要な場合に限るべきであることを認識するはずだと彼女は述べる。
エスターフイセンは、イラクをめぐって言われていた大量破壊兵器の証拠なるものの例を指摘する。WikiLeaksで政府文書が公開されたときに、 英米政府が大量破壊兵器の存在を示すまともな証拠を持っていなかったことが明らかになった。それにもかかわらず、両政府とも、市民に対してはそうした証拠 があるかのように仄めかし、戦争を始める正当化に使ったのである。
「政府に説明責任と透明性を求めそれを実現していくにあたって私たち市民はアメとムチの両方を使う必要があります。WikiLeaksは有用なムチなのです」とエスターフイセンは言う。
WikiLeaksスキャンダルがどのような結果を導くかはまだわからないが、現在の状況は「健全な展開であり、大国に対する有用な警告です」と彼女は言う。
APCは12月7日にWikiLeaksに関する声明を公開している。
原文:WikiLeaks exposés are a “wake-up call for powerful regimes”, says APC director / AE for APCNews
http://www.apc.org/en/news/wikileaks-exposes-are-wake-call-powerful-regi...
翻訳: transfem
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